ブラネン・クーパー

Brannen Cooper handmade #18XX (ca.1992, Boston)
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現在、私がオーケストラにおいてメインで使用している楽器です。音に遠達性があり、良く鳴る楽器です。大ホールでは、他の楽器の中に埋もれてしまうことなく、くっきりと輪郭のある音を奏でることができます。
そしてこの楽器の特徴は何といってもメカニズムの信頼性、操作性の良さと、幅広い表現力です。ただし、それなりの息の支えが必要ですし、コントロールを誤ると、単なる「バカ鳴り」となって、他からの顰蹙を買うことになるので注意が必要です。(こういった楽器は好き嫌いがありますが)
スケールは、クーパースケールが採用されていますので音程のコントロールは非常に楽です。メカニズムは、最近のはブロッガーカニックのものが標準のようですが、私のはトラディショナルメカニックのものです。(買った当時はブレッガーメカニックが選択肢にあったかどうか不明)
モントリオール響のティモシー・ハッチンスがブラネンのユーザーですが、調整する暇もない過密スケジュールのなかでその信頼性を選定理由のひとつにあげています。私ももうかれこれ二十数年オケではこの楽器を使っていますが、何のトラブルもなく非常に満足していますし、オーケストラのソロ楽器としてベストの選択だと思っています。