菊田雅楽器店へ行く

今日は、最近入手した作者不詳の古い龍笛を修理するため、熱田神宮のそばにある「菊田雅楽器店」へ行ってきました。
同じ県内にありながら実は初めての訪問です。ガラガラっとガラス戸を開けて入っていくとすでに篠笛らしき笛を試奏している先客が。
こんにちはと声をかけると若い方の御主人(息子さん?)が応対してくれました。とりあえず笛の方を見て頂いて、吹口の漆の補修と蜜蝋の詰め替えということになりました。 来たついでに高麗笛を見せてくださいとお願いすると、奥から3本持ってきてくださいました。 3本とも煤竹、藤巻で、巻きのない部分は神楽笛のように谷刳りせず煤のかかった竹の皮をそのまま残したものでなかなか渋く、細かいところも美しい仕上がりでした。こちらのものはすべてこういう作りとのこと。 早速試奏すると、こりぁあ、なかなかいいです。クリアな通りのいい音で、しかもうるさくない。皮を残しているのが効いているのでしょうか?
今日のところはとりあえず買いませんでしたが......物欲がムズムズと。