菊田の高麗笛・神楽笛

本日、再び熱田神宮前の菊田雅楽器店へ行きました.....で、ついに買ってしまいました!!
 
高麗笛(下)と神楽笛(上)
 
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共に、本煤竹の籐巻です。 見てお分かりのように菊田さんの高麗笛神楽笛と同様に谷刳りのない、煤竹の表皮をそのまま残した作りです。 巻きの部分は高麗笛が黒漆ですが、神楽笛のほうは黒の埃漆から下地の赤茶色の漆が表面に浮き出しており、なかなかシブいです。 高麗笛は7本、神楽笛は3本から選定させて頂いたのですが、若い方のご主人が長時間ずっとお付き合いしてくださり、さんざん迷った挙句、自分の気に入ったものを見つけることができました。 音律がよく、とても美しい音色です。
笛を決めた後も、笛作りの苦労話やらフルートとの比較など笛談義に花が咲き、気が付いたらすでに2時間。
とくに印象に残ったのが、音律について、「計算は苦手なんですが」と謙遜されつつ純正調の音階と周波数の関係など手書きでいっぱい書かれたメモ帳を見せて下さったことです。
「親父の代は耳だけを頼りにやってきましたが、自分はさらに何かをやらないと。」
常に謙虚であり、伝統を守りながらも、さらに上を目指しておられる姿に感銘を受けました。