ブレッサンのアルト・リコーダー

Alto Recorder
after Peter Bressan (1663-1731, London)
by Hans Coolsma, European boxwood, A=415Hz
 
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オランダのメーカー、ハンス・コールスマ製作のアルト・リコーダーです。
この楽器はバロック期イギリスの名工ブレッサン(Peter Bressan, 1663 - 1731)の手によるもののレプリカで、オリジナルはフランス・ブリュッヘン所蔵のもの。
無染色のヨーロッパ柘植に模造象牙の装飾リングを施してあり、ピッチはA=415Hzです。
オリジナルのブレッサンはバロック期の他の製作家の楽器と比べると、かなりリーディーな音色を持っていますが、この楽器はその音色がかなりうまく再現されていると思います。しかも音量があり、濃密で非常によく通る音なのでソロで使うのにピッタリですね。反面、リコーダーどうしのアンサンブルでは同じような傾向の楽器でないと浮いてしまいます。
実は昔、ブリュッヘンの演奏に傾倒していた時期があり、彼の演奏するブレッサンの音はLPレコードで良く聴いたものですが、この楽器を初めて手にしたときは、「あ~、この音、この音!」と思わず口にしてしまいました。
ちなみにオリジナルのブレッサンによるブリュッヘンの演奏はこちら